私たちの年代になると・・・
やっぱり老後のことが気になりますね~。
経済的なこと、健康の事・・などなど、これだけ長生きの時代になると
「長生きすることのリスク」も考えなければなりません。
そこで1番気になるのは、やっぱり
「お金」!
公的年金だけではなかなか「豊かな老後」というワケにはいきませんね。
ちなみに今年で言えば(年金額は物価変動に応じて改定される)、国民年金だけの方は満額でも1人約65000円/月、
夫婦2人でも約13万円/月にしかなりません。
総務省の家計調査年報によると、平成21年の
世帯主60歳以上の日常生活費(無職・2人以上の世帯)の月平均が約244000円となっています。
65歳から年金生活になるとすると、国民年金(老齢基礎年金)が2人で約13万円なので
毎月10万円ほどが不足する計算になりますね。(平成24年の年金額で計算した場合)
80歳まで生きていたとすると、約1800万円が不足!?
厚生年金の方は・・・
国民年金(老齢基礎年金) + 厚生年金 になるので、国民年金(老齢基礎年金)だけの方よりは年金額は多くなります。(厚生年金部分はお給料によって支給額が異なる)
そこで確認!
厚生年金は2階建て! というのをご存知ない方もいらっしゃるようです。
厚生年金は1階部分は国民年金、その上に厚生年金が乗っている・・という状態です。
うちの母などもそうなのですが、「厚生年金」は厚生年金という1つの年金だと思っている方がまだまだ多いようです。
年齢にもよりますが、1階部分の国民年金は基本的には65歳からの支給になりますが、厚生年金の一部分は60歳からもらえる方もいます。
そして!
よく言われる
「年金を何歳からもらう?」かですが、
「長生きしなかったら損だから、私は60歳からもらうよ!」とお友達も誘って?60歳からもらっている方も多いと思います。
確かに65歳とか70歳くらいで亡くなってしまった場合は「やっぱり60歳からもらっておけば良かった~」ということになるかもしれませんが、ご長寿国日本!
男性でも平均80歳くらいまでは生きる時代です。
何歳まで生きられるかは誰にもわかりませんが、よ~く考えて決めましょう!
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
60歳から国民年金をもらった場合65歳から貰う金額の30%も少なくなってしまうんです。
今年の年金額で言えば・・・
65歳支給 → 65541円/月
60歳支給 → 45879円/月となり、
1ヶ月約2万円もの差が出ます。
老後の
2万円は大きくないですか?
結果、76歳9ヶ月以上まで生きていれば65歳支給の方が受け取り総額が多くなることになります。
そしてこの支給額はずっと続きますので(割り引かれた金額)、せっかく長生きをしても貯蓄も底をつきだんだん生活が苦しくなるかもしれません。
60歳で定年退職し、「アルバイトで働いても収入が少ないので生活が苦しいんだよ。
だから年金も60歳から貰うんだ」
と、いう方もいるでしょう。
確かにバイト代+年金でその時は助かるかもしれません。
でも、もっと年をとってアルバイトができなくなったら・・・?
収入は30%減った年金だけになったら、もっと苦しくなってしまいますよね。
できるだけ頑張って働けるうちは働いて、年金もなるべく繰り下げてもらえば月に1万円~2万円も多くもらう事が出来ますよ。
今は
「年金定期便」というものもあります。
これを活用して
将来の年金額を予想し、
老後の生活に不足するであろう資金を計算し、早いうちから貯蓄したり保険などを利用して老後に備えましょう!
そして最後にひとこと!
急激に進む少子高齢化ということもあり、年金原資が不足しているという話もありますが、
お金が無いのであれば「保険料を上げるのではなく、増税するのでもなく、20歳以上の国民全員から公平に保険料を徴収すれば良い」のではないでしょうか。
現在はサラリーマンに扶養されている専業主婦のみなさんからは保険料をいただいていないのです。
それでも65歳からは老齢基礎年金は支給されるのです。
自営業などの方は夫婦でも1人ずつ年金保険料を納めなくてはならないのに、サラリーマンに扶養されている奥様は納めなくても良いというのは不公平では無いかと思いますが、いかがでしょう。(サラリーマンの奥様たちからは反発が来そうですが・・・)