今日、午後から「23年度さわやか介護セミナー」の受講に、沼津の市民文化センターへ行ってきました。
今回は特別講演としてタレントの荒木由美子さんが、90分の講演をされました。
荒木由美子さんと言えば「そこ知り」で馴染みの深いタレントさんですね。
TVなどでもお義母さんの介護を長い間されていた・・・というお話は時々聞いたことがありますが、今日は「生」で荒木さんの体験談を聞けたのは良かったです。
我が家は幸いまだ介護の必要な家族はいませんが、人間将来はどうなるかわかりません。
体験者のお話を聞いているのといないのとでは、もしそうなった時の心構えが違ってくると思います。
一般にもよく言われているのが、認知症の方が言ったことを「否定」してはダメ・・ということ。これは荒木さんもおっしゃっていました。
頭では解っていても、実際そういうことが頻繁にあったらつい「否定」してしまいそうです。
荒木さんも「なるべく右から左・・と聞き流すようしていた」そうですが、やはりストレスは相当なもので、円形脱毛症や胃潰瘍になってしまったとのこと。
お義母さんはお孫さんのこともわからず「この男の子はどうしていつも一緒にご飯を食べてるの?」といったこともあったそうです。
病気とは言え、悲しいですね。
最近は高齢化で「老老介護」なども必然的に増え、疲れ果てた末に最悪の結末に・・・というニュースも時々目にします。
昔は施設に預ける・・・という事は「見捨てる」行為のような気がして、家庭を犠牲にしてまで面倒をみようとしていた方たちも多かったようなのですが、「施設に入れることは決して悪い事ではない。見捨てることではない」と荒木さんもおっしゃっていました。
私の周りにもやはり認知症等で身内の方が施設にお世話になっている・・という友人がいますが、介護される側の方も「家にいた時より元気になった」という話をよく聞きます。
100人が100人そうだとはもちろん言えませんが、そういう方も大勢いるという事実。
だとすればお互いに不自由や疲労をガマンして、家庭の崩壊などという不安を抱えながら介護生活をしなくても、施設を利用する・・・というのも1つの選択肢なのだと思います。
余談ですが、荒木由美子さん・・・
さすが芸能人!おキレイな方でした。
とても51歳には見えませんっ!
そしてお話もとてもお上手で、参加者を寝せない?トークでした。
でも、後半・・・
きっとその時の状況を思い浮かべてしまったのでしょうね。
話をしながら涙ぐまれていました。
思わず私ももらい泣き・・・
そしてお義母さんの最後の言葉が「長い間ありがとう」だったそうです。
んん~~~泣ける・・・